本が出来るまで7 差し替え

あとで改めて取り上げようと想いますが、この本は、えらく引用が多い本です。「生きた教材を」という配慮から、様々なジャンルの様々な題材をとりあげました。見つけてきて原稿に取り入れるのも結構な苦労でしたが、許諾をとっていくのもかなり面倒な作業だったと思います。ツチエさんをはじめ、ダイヤモンド社のスタッフのかたにはご面倒をおかけしました。
さて今日は、「許諾」がとれなかったため、再校後に急遽差し替え原稿を書いた話です。
8月後半に一度差し替え原稿を書いています。その時は一週間くらい猶予がありました。
で、「もう大丈夫」という気持ちと、「このまますんなりはいくまい」という悪い予感が混ぜ合わさっていた9月4日14:25、第一報。「某ページで引用していた文献が掲載不許可に。発売までの日程はもう決まっていて動かせないので、申し訳ないが明日朝8時までに差し替え原稿を書いて欲しい」旨。かなり動揺して混乱している間にも、どんどん追加メールが。結局締め切りは夜9時にのびました(笑)。
差し替え原稿の何が難題かというと、時間がないため、著作権法の範囲内でしか引用が出来ないということです。つまり、たとえば歌謡曲等は許諾が要るため不可。いわゆる古典作品のほうが無難で好ましいことになります。でも、古典アレルギーの人は多いから、あんまり使いたくないんだよなぁ…。
いくつか腹案を考えて、ラフに原稿にまとめ、翌早朝に一度提出。一番推していた案でOKがでたので、そっから資料を集めて確認し、文面を推敲し、無事夜7時頃、2時間の余裕をもって提出できたのでした。
個人的には、急遽書いた割にはうまく書けたと思っています。どこを差し替えたのかお分かりになりますかな??
差し替え前の原稿も気に入っていたので、日の目を見なかったのは残念です。ちょっと公表できないので、興味のある人は私と個人的に親しくなって見せてもらってください。