出版甲子園決勝大会開催!
昨年私は最後に発表したので、ずっとドキドキしていたのですが、今回は何もしなくていいので、実に気楽に、大会を楽しむことが出来ました。企画者の方のプレゼンはもちろん興味深かったですし、甲子園スタッフが甲斐甲斐しく働いていらっしゃって、知ってる方の仕事ぶりを見ていたり、また、今年から入った、私が直接存じ上げないスタッフの方も大変頼もしく、そんなこんな、色んなことがとても楽しくて、嬉しかったです。
ツチエさん(私の担当編集者であり、甲子園審査員長)がいつもおっしゃるセリフ、今回は使われていなかったので、私から申し上げたいと思いますが、「本は読むよりも作る方がずっと楽しい」。幸いにも、私はそのことを体験することが出来ました。お世話になった方々、本当にありがとうございます。スタッフの皆さん、今年の企画者の皆さん、せっかくの機会ですので、これから本作りをぜひ楽しんでもらえればと思います。がんばってください。
…そんなようなことを、打ち上げ懇親会(図々しくも参加させていただきました)でスピーチしました。「急にふったのに、よくまとめたね」と、実行委員長のカトーくんに褒められました。ありがとう、そしておつかれ、まさやん。
というわけで、改めまして、昨年度出版甲子園グランプリのはせがわです。昨日、第2回大会が行われ、ミサさんが栄えある第2回グランプリに選ばれました。各出版社からオファーが殺到しているようですから、これから彼女は版元を決め、執筆、そして出版という階段を駆け上がっていくことと思います。
彼女の企画は、ネット恋愛をとりあげたものです。豊富な経験やチャットの文例を元に、「こういう文章だとうまくやりとりができるよ」とか、「こんな風に、活字だけでも想像次第では恋も出来ちゃうんだよ」みたいなことをまとめていくようです(よね?ころちゃん?)。
ことばにセンスがあるなぁ…と思いました。人と話すのが苦手だそうですが、そんな彼女が一生懸命プレゼンして、グランプリをとりました。ドラマを感じました。こういう、目の前で広がるドキュメンタリーチックな部分が、出版甲子園の魅力の1つですよネ。面白そうな企画なので、一読者として楽しみにしています。
昨年の今ごろはまったく知らなかった人といま関わりあっていて、また、再会して、あるいは新しく知り合って、そして、残念ながらこの瞬間を共有できない人たちがいて。あぁ、季節がひとまわりしたんだなぁ…と感じました。
スタッフの皆さん、1年間お疲れ様でした。今後もがんばってください。
補足
はせがわです。
全国のころちゃんファンの皆様、お待たせしました。ころちゃん、久々のご登場です。ぱちぱちぱち…。
昨年出場した印象からすると、審査員の方も乗り気で、タイトルや内容に対して踏み込んだコメントをなさっていましたし、学生は学生で、熱気にあふれていました。昨年の大会で、3位になった鈴木さやかさんが、「やってやれないことはないと思うんです」とおっしゃっていたのが、とても印象的でした。
ちなみに、呼ばれているので甲子園当日は私も参ります。もし、会ってみたいという酔狂な方がいらっしゃったら、声をかけてください。会いたくないという人も、是非来て下さい。
昨年の出版甲子園から生まれた本↓ (私の本以外)
- 作者: 鈴木さやか
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2006/05/22
- メディア: 単行本
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- 作者: mika,須藤なほみ
- 出版社/メーカー: ゴマブックス
- 発売日: 2006/04/24
- メディア: 単行本
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出版甲子園、迫る!!
みなさん、本当にご無沙汰しております。ころです。
この何週間か、何をしていたのか?というか、そもそもブログを辞めてしまったのか?と思った方もいるかもしれません。
が、そんなことはありません。
次世代の長谷川君(ベストセラー作家って意味ですよ。)を生み出すべく、第二回出版甲子園の準備(と、大学のゼミ発表の準備)に日夜明け暮れていたのです!
そして、その出版甲子園までいよいよ後2日。ということで、最後のお願いに参りました。
出版に少しでも興味のある方、何か伝えたいメッセージを持っている方、絶対にチャンスです。是非来て下さい!
(「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の著者の山田真哉さんも審査員としていらっしゃいます。会いたい方、チャンスですよ!!)
審査員をやって頂けるのは、出版社の編集長、社長クラスの人ばかり!はっきりいって、あり得ないくらい豪華です。実行委員のみんなも正直、ビビっています。というか、緊張します。
てことで、最後に告知させて頂きます!!
本当に本当に、損はさせないイベントですので、是非お越し下さい!
(学生は無料ですよ!!)
出版甲子園2006
〜全国1000人の編集者に挑戦!あなたのそれを本にしてみませんか?〜
決勝大会は10/29(日)開催!
時間:15時〜18時(開場14時30分)
場所:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京代々木)
センター棟300人セミナーホール→http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html
アクセス:
・小田急線参宮橋駅下車 徒歩約7分
・千代田線代々木公園駅下車(代々木公園方面4番出口) 徒歩約10分
・新宿駅西口(16番)・渋谷駅西口(14番)から京王バスで代々木5丁目下車
学生さんは入場無料!学生証をお見せください。
(社会人の方は入場1000円)
申し込みは不要です☆
(申し込みは不要ですが事前にご連絡頂いた方には優先的に席を確保いたします。参加ご希望の方は所属、氏名、人数と「出版甲子園観覧希望」と明記の上、
koshien-q-and-a@picaso.jp
までご連絡ください。)
昨年の決勝大会企画から、すでに3冊が書籍化されています。
ゴマ・ブックス、ダイヤモンド社(長谷川君の本ですよ!)より絶賛発売中!!
今年も集まった約200の企画の中から激戦を勝ち抜いた12企画が熱いプレゼンバトルを繰り広げます!
出版に関するあれこれが見えちゃう?決勝大会にどうぞお越しください!
実行委員一同、会場にてお待ちしております♪
出版甲子園実行委員会
mail:koshien-q-and-a@picaso.jp
HP:http://shuppankoshien2006.picaso.jp/
(携帯版)http://picaso.jp/spk2006.keitai.html
ことばが世界を拓く
題名が『東大生が書いた「国語」のことを感動的に好きになる本』だけに、「これ読んだら、国語が感動的に好きになるんですね?!」と聞かれます。照れ屋の私は、「だいたい、本でも映画でも、“感動的”と銘打ってあって感動したためしがないよね」とまぜっかえします。
ただ、all-todaiのインタビューでも取り上げられている通り、この本は、やたらと引用が多いのが特徴です。これだけ取り上げられていれば、どんな人でも、どれか1つくらいは、親しみを持ったり、面白そうだと思ってもらえる作品に出会えるんじゃないかと思います。「そうか、こんな身近なところに“国語”がひそんでいたのか」。あるいは、「なるほど、これは面白いや、ちょっと読んでみようか」。こんな再発見、もしくは新しい世界への入り口を提供できたなら、それはある意味、読んだ人に「感動」を届けられているのではないか。手前味噌ですが、そう思います。
ですので、多岐にわたる身近な話題で、説明するよう心がけました。たとえば長澤まさみさん、柳家小さん師匠、ワールドカップサッカーの試合球、カロリーメイト、聖徳太子、お〜いお茶新俳句大賞などなど。
また、世界が広がるようにと、たくさん引用しました。というわけで、引用・言及した作品や作者を、ちょっと並べてみましょう。ころちゃんに数えてもらったら、100を超えます。(以下敬称略)
あだち充、長嶋茂雄、天才バカボン、川島隆太、日経マガジン、藤原正彦、尾上圭介、鈴木孝夫、養老孟司、立川談志、宮部みゆき・室井滋、素晴らしき哉、人生!(映画)、吾輩は猫である、青空のむこう、西尾維新、自転車少年記、理由、博士の愛した数式、あさのあつこ、重松清、石田衣良、ロミオとジュリエット、101回目のプロポーズ、ひみつのアッコちゃん、姫ちゃんのリボン、8時だヨ!全員集合、吉田美和、紅の豚、大岡信、星野富弘、金子みすゞ、茨木のり子、石川啄木、いつも何度でも、工藤直子、俵万智、網野善彦、大野晋、小松英雄、堀辰雄、のだめカンタービレ、井上ひさし、志賀直哉、太宰治、チンパンジーはちんぱんじん、野矢茂樹、仮面ライダー、フルトヴェングラー、坪内逍遥、吉本ばなな、ハリー・ポッター、ラヂオの時間、三四郎、ズッコケ三人組、赤川次郎、坊っちゃん、高村薫、筒井康隆、ミヒャエル・エンデ、椎名誠、乙一、村山由佳、星新一、ぼくらの七日間戦争、シャキーラ、種田山頭火、咳をしても一人、谷川俊太郎、桜井和寿、大和和紀、Yes,Virginia,There is a Santaclaus、永井均。
これでも一部です。
大変だったので、大人げなく主張しますが、引用って本当に面倒なんですよ。決して、人の功績で楽をしようと思ったわけではありません。ちょうどいいのを探して引っ張ってくるよりも、比喩や対句の例など、自分で作ってしまった方がよっぽど早い。でも、「生きた教材」に勝るものはありません。中学生にとって、国語の問題は、意外と重要な「入り口」なんじゃないかと思いますし。なるべく馴染みやすい現代の人気作家を取り入れようとし、またさまざまなジャンルを盛り込むよう心がけました。
自分が今まで読んだものの記憶を掘り起こして、もしくは、執筆のために資料を集めて研究しているとき出合った作品を、貪欲にとりこみました。
本のよさは、結局のところ本でしか伝えらないと思ったのです。先人のすぐれた業績のお力を借りて、自分の思いが少しでも伝わってくれればいいのですが。
all-todaiに取り上げられました!!
先日、学生が自主運営する、東大学内サイト「オール東大」(http://www.all-todai.com/)から取材を受けました。ころちゃんと私(はせがわ)の対談です。
紹介記事♪→http://www.all-todai.com/interview/hasegawasan/index.html
写真も豊富で、楽しい記事に仕上がっていると思います。ぜひ見てみてください!
インタビューは、先週の土曜、下北沢のドトールで行われました。「世界一わかりやすい東大受験完全攻略法」の著書などで知られる、石井さんも同席されました。
ころちゃんと私は、2人で何度か取材を受けているので、「あ、今度はこの話だな」とお互い察しあいつつ、ちゃちゃをいれつつ(笑)、楽しく過ごしました。
「取材」ということもそうですが、実際に読んでもらえて、しかも気に入ってもらって声までかけていただける、そのことがとても嬉しいです。インタビュアーの方(オール東大代表の則さん)も、塾講師のアルバイトをされているそうですが、その塾でも私の本を高く評価していただいているそうです。「塾で教えている方法と、ちゃんと同じことが書いてある。しかもこっちの方がわかりやすくて面白いかもしれない」といったような旨。恐悦至極に存じます。
それにしても、私個人への取材依頼に対して、私のほうから「ぜひころちゃんも同席させてください!」と頼んだり、今年の出版甲子園決勝が近いから(10/29です。きてネ。)早く掲載してくれと頼んだり、で、いざ取材中は話がどんどん脱線したりと、私(たち)は取材を受ける人間として最も厄介な類の人種だったと思います。
それでも、イヤな顔ひとつせず、ニコニコと応じてくださった則さんには、感謝してもしきれません。本当にありがとうございます!! 風邪は治りましたかな。お礼に今度ごちそうしますよ、ころちゃんのおごりで。よっ、ころちゃん太っ腹!!